なぜ賃金が上がらないのかについて
先日ブログに書いた 「仕事ができるやつ」になる最短の道 という本の元になっているブログ「Books &Apps」の中に興味深い記事があったの備忘録的に記載しておきたいと思います。
まず、世間一般に言われている経営層が将来の不安に備えて賃金を上げるのではなく、会社の中にお金を貯めているから賃金は上がらないのだと、いう論には異を唱えておられます。
余談ですが、こういう大企業が内部留保を溜め込んでいるから・・・の話になって内部留保に課税をすれば良いみたいなトンチンカンな主張をされる方がおられますが、企業として税金を支払ったのちに残ったものであり、法人税の増税と同じことになることや内部留保=キャッシュというわけではないので、税金を支払うためにお金を借りるという企業が出ないとも限らないと個人的には思います。(いずれにせよ、こういう場合の内部留保が何を指すのかについてはよく聞く必要がありますが。)
企業が人手不足と言っているのは「人」ではない。低賃金で働いてくれる「奴隷」が不足しているのだ。とありました。なんとも刺激的な表現が個人的には気になったので、記事にしてみました。
結論としては世の中の仕事がどんどんAIやロボットに奪われてきおり、世の中から仕事がなくなっているために賃金が上がらないのだと。
今はまだまだAIやロボットを導入するコスト>人件費 のために人を雇っているが、コスト<人件費になった場合には低賃金に耐えられなくなった従業員がいなくなった時点でAI等に切り替えるという感じでした。
企業が人件費の高騰等を理由にものの値段を上げているとニュース等で流れますが、これも奴隷となってくれる人がいなくなってきているからなのでしょうか。
以前に読んだ落合陽一氏の本で日本は少子化、労働人口が減少しているのでAI化やロボットによる省人化が進めやすい、欧米に比べてロボットに抵抗感が少ない(キリスト教の国は労働は人がするものという価値観があるため、ロボットが東洋に比べて受け入れられにくいと記述があった記憶があります。)ため日本にとってチャンスであるようなことを読んで非常に納得した記憶がよみがえりました。
これからはたしかに大企業といえど雇用が保証されるわけでもなく、企業に頼らなくても生きていける力をつけないとと改めて思いました。