「読む力」と「地頭力」が一気に身につく東大読書
少し前にキンドルで安くなっていたので購入していたものを本日読了したので、感想等を。
全体的に読むのに結構時間がかかってしまいました。
ただただバーっと読むのではなく、ノートにメモを取りながら読んだり、色々考えたり試行錯誤しながら読んだからです。
その結果、よく記憶に残っているかと言われるとそれは分かりませんが笑
この本で言いたかったこととしては漠然と本を読むのではなく、本と対話するように自分の頭で考えながら読むのがよいということだと思います。
そのための方法論がいくつかありますが、気になった方法やフレーズを記載していきます。
○取材読み
本を読むという行為は相槌も打たず、メモも取らないで先生の話を聞くという状態に近い。それでは身につかない。 ということで記者のように本に対して取材をするように読むという方法。
ただし、質問だけではなく、「疑問」を持つことがさらに大事。
歴史上、質問ではなく、疑問を持つことで人類は進歩してきた。
例:地球は本当に平らなのか、車には運転手は必要なのか。
○パラレル読み
関連性のある本を2冊チョイスし、その2冊をなるべく同じスピードで読んでいく。
エビングハウスの忘却曲線の例で、復習して何度も見直すと覚えられるが、その復習は「新しい角度からの復習」だとより効果があるというところに説得力を感じました。
○議論読み
これは要は読んだ内容をインプットして終わりではなく、感想や意見を外に出す(=アウトプット)することでインプットした内容を活用できるというもの。
例えば今、自分がしているように読んだ感想等を外に出すために意識を働かせながらインプットすると理解も深まる。
これはまさにその通りだと思います。が読むのにどうしても時間がかかってしまうという難点があります。
最後に読むべき本の探し方について述べられていたので、記載します。
得るものが多い本をどう探すかということが書かれていますが、答えは今の自分に必要な本を読む。ということです。最初見たとき、それが分かれば苦労しないよ、、、と声が出てしまいましたが、ちゃんと方法が書いてました。
ベストセラーや信頼できる人からのおススメ、古典など。後は読まず嫌いも避ける。
理由はきちんと書かれており、納得できるものでした。
特に印象に残ったのは、ベストセラーには理由があり、その理由を知るのはプラスになる。
読むべき価値のない本は誰にも何の感慨も残さない本である。 というフレーズ。
それとあとがきに記載があったのですが、本の良し悪しは読み手によって変わる。というフレーズも印象的でした。
読書術や勉強法のたぐいの本については実践しないと意味がないので、読んだ経験を次の読書に活かせるよう実践しないといけないという気持ちにさせてくれます。